あながち

感想ブログとなるのか、どうか?

小説

舞城王太郎『安達くんと桜井さん』感想

REALCOFFEEによる映画『ぼくたちは上手にゆっくりできない』の来場特典冊子に収録詳しくは公式HPへTOP|ぼくたちは上手にゆっくりできない。www.realcoffee.jp 同冊子収録の短編が舞城王太郎の匿名性をネタにしたものだったので、舞城はそれに対抗してネタ合…

舞城王太郎『淵の王』の 感想

舞城王太郎はこのごろ男性主人公の作品と女性主人公の作品を強く区別して描いている。男性の場合はシンジくん的なだらしなさと不可分なものとして、女性の場合は「正道」というのかオーソドックスな個人の幸せを勝ち取るべき存在として。その方法の背景には…

ネビルシュートの『渚にて』を読みました

核戦争後の世界が舞台。放射能に汚染された北半球と、汚染された塵が徐々に南半球もダメにしていく状況の中、さまざまな人がやりとりをしていきます。黄昏のなかで進展といったものはなくあとは日が落ちるのみ、ということがしつこく何度も描かれていき、中…

多和田葉子『かかとを失くして』読んで感想

『文字移植』が面白かったです。淡白なタイトルがいい。 『文字移植』は知人の別荘宅で翻訳の仕事をする人の話で、仕事が終わりかけてちょっと眠ろうとしたところから急に夢の中が舞台になって、似たような男にひたすら邪魔されたり追いかけ回されたりして主…