あながち

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幸村誠『プラネテス』ざっと読み通してのおおまかな感想

プラネテス(1)

家族漫画だ

読んでまず思いました。

宇宙は広すぎて孤独をもたらすので主人公が家族とか両親とか恋人とかそういうものと無意識の深層で交わり合う契機になるって筋書きはまあ『コンタクト』とか『ゼログラビティ』とか、それこそ『インターステラー』もそう。ただこれらの作品が宇宙を主題にしてるのに対して、『プラネテス』はもっと直接的に家族が主題になってて、宇宙は家族がやっている背景っていうか舞台設定という感じなのではないでしょうか。

なぜなら主人公が家族と交わるのが宇宙空間ではなくて地球上だからで、結末もそういう「愛」をオリジンとして持っているから宇宙に出ることができるみたいなことを言ってるとするなら、『インターステラー』が愛をもって宇宙の外に出て行ったのに対して『プラネテス』はなんていうかもっと地球を中心としてる感じがします。

 

作中の祈りについて

フィーが祈りかけて犬に吠えられるところでの「祈り」についての扱いが、よくわからなかったです。

祈りの作法って、私は尊いと思ってます。無宗教ですけど。人事を尽くして天命を待つとも他力本願とも日本では言いますが、どちらもおなじく尊いです。

なぜなら、挑戦している人間であればあるほど、物事の限界の際までたどり着いた人間であればあるほど、不安や恐怖に苛まれるもので、例えば初恋の相手に告白するとかそういうのでもいいのですが、どうなるかわかんないけどやってみるって時にはつねにネガティブな予想があって、その予想にたいして「どうにかなってくれ!」というような祈りみたいなものがその人を支えてると私は思ってます。

なので、この作品の祈りの扱いは、ピンときませんでした。なんだか、祈ると日和ってるみたいなことを言ってるように見えて。

 

 

プラネテス全4巻 完結セット (モーニングKC)

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