あながち

感想ブログとなるのか、どうか?

大今良時『聲の形』読んだ_「自分が思ってると思ってること」の外へ

聲の形(7)<完> (講談社コミックス)

 

読み終わりました。面白かったです。

 

「「自分」」の外へ

みんなが橋の上で思ってることを全部言うところが好きです。思ってることを全部言って、ぶつけて、だからたとえ結果がどうなろうとそれでいいはずなんだけど、でもなぜかそうならない。「自分が思ってると思ってること」を言ったけど、それとはべつに自分の中になにかあって、それが実は大事で、それを形にしなくちゃいけなくなる。

でも自分の中の自分の像を塗り替えるのっておっくうで、大変な行為です。「自分はこう考えてる」の「自分」を書き換えなくちゃいけない。システムの基礎部分を組み替えなくちゃいけない。はてなブログからFCブログに以降しなくちゃいけない。それは簡単か。

でも、そういうおっくうさとか大変さとかをなんとかしてみようと思うくらい、他人が大事になるな、という、そういうことを思いました。読んで。

 

物語冒頭の、「退屈を殺す」ってこと以外になんの指針も持たない石田は強烈ですね。でもこの感じの片鱗は、誰しも覚えがあるのではないでしょうか。私の中にはなにもない

だから、自分の外へ。