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榎本俊二『斬り介とジョニー』読んでの感想

斬り介とジョニー四百九十九人斬り (KCデラックス アフタヌーン)

『ゴールデンラッキー』、『えの素』、『ムーたち』などの巨大な足跡を漫画史に残す榎本俊二の実験作というのか、ひたすら人間が斬られまくる漫画。「斬りまくる漫画」ではないです。ひたすら人間が斬られまくる漫画。

人がばしばし斬られていて最初は笑えますが、ずうっとそれが続くのでだんだんと笑えなくなってきます。なので、ほかの作品のようなギャグを求めると肩すかしを食らいます。でも、榎本俊二という作家の味わいに中毒している人間であればきっと満足いくと思います。

 

榎本俊二は映画好きで有名で、この漫画のアングルやコマ割りは強く映画、というか「カメラ」という道具を意識しています。しかしこの漫画の速度を映画で再現するのはむずかしそうです。チャンバラの動きが漫画的すぎるからです。一方で演出というか全体の流れは映画っぽさもあり、そういうのに詳しい人は時間をかけて楽しむことができそうな作品。

とはいったものの、こういう漫画は、これを求めている層に届けるのがむずかしそうですね。

 

 

斬り介とジョニー四百九十九人斬り (KCデラックス アフタヌーン)

斬り介とジョニー四百九十九人斬り (KCデラックス アフタヌーン)