あながち

感想ブログとなるのか、どうか?

レオスカラックスの『ポンヌフの恋人』観ました

ポンヌフの恋人<HDニューマスター版> [Blu-ray]
老朽化のため閉鎖中の橋に住むホームレスの青年のもとに眼を患った絵描きの女性が転がりこみ、恋に落ちます。
たくさんポスターが貼られて、そのポスターにはおっきく顔が刷られていて、それがブワーっと燃えていくシーンと、花火がバラバラとまき散らされていく町を流れる川を水上スキーでダーッと走っていくシーンが好きです。これまで国内でしか花火に居合わせたことないですが、この映画みたいに火花が至る所に転がり落ちてくるの体験したことがなく、でも祝祭ってそういうものだなと思いました。祭りではときたま人が死に、危険性とかが言われるわけですが、危険なのがいいかわるいかは置いといて、祝祭には火花が落ちてきてやけどするし、そういうことがなければ祝祭とは別なのではないか。

女性は劇中で描かれないドラマを背負っていてそのことが女性の人生を縛り付けていて重重しいのですが、でもそういう重さは女性のこれまでの女性の人生の内側のもので、劇中では一瞬それがフワっと開けてしまって飛び跳ねるのですが、それが終わるとまた女性の過去が追いついてきて大変重くなり、ふとしたことでそれがまたフワっと開いて・・・みたいな繰り返しがあります。「橋は直る」っていうメッセージはデコイというか全体ではなく、そのフワっと人生が開くこと、開きうることが描かれてると思います。