あながち

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『ユリ熊嵐』11話「私たちの望むことは」みました

TVアニメ「 ユリ熊嵐 」エンディングテーマ「 TERRITORY 」


銀子が女の子になった経緯の細かい回想から、欲望の力を借りてクマタギ隊をしばきまくる銀子。クマに狩られるなんて、マタギ失格です。
紅羽に会いにいく階段の途中、欲望の化身蜜子に食人をそそのかされ、はね除ける銀子。欲望を失ってはケモノではいられなくなるぞと脅す蜜子ですが、二人の歩く道がズレ始めます。銀子は絵本に描かれていた鏡の前に立って、自分を引き裂くべく爪を立てます。

るる回!

上には書いてませんが、完全にるる回でしたね!ピングドラムで描かれたリンゴ分け与えを地でいっていたのは紅羽でも銀子でもなくて、彼女だった、という回。
彼女は銀子にキスをもらえなかったのですが、それでもいいんだ、と。
「スキをあきらめない」という言葉の芯にあるその姿勢は実はるるの過去回、王子についての物語で示唆されていたみたいです。

ふたつのクマリア

爆発した小惑星クマリアとクマリアさまがイコールで結ばれることがライフセクシーによって明らかになりましたね。
このへんの隠喩が納得のいく形で説明されていくとは思えませんが、透明な空気だけが支配する人間界とは対照的に、クマの世界は死んだ神の名前を使った宗教が支配しているみたいです。

細かいこと

銀子が紅羽が待つ屋上に向かうシーンは、紅羽がクマを狩りに屋上にいくシーンよりも『ウテナ』っぽかったです。ふとすればアンシーを利用するデュエリストのようになってしまいそうだった銀子が、欲望と決別していく=主人公になるシーンなのかな、と思います。

『引き裂かれた自己』って反精神分析の人の本があります。
スキをあきらめず、かつキスを奪う(食う)のではなくあくまでもらうところにとどまるというのは、二つの矛盾するベクトルを自分でつなぎ止めることで、いつまでもキスがもらえなければいずれは引き裂かれてしまう場所にいくことなのですが、そこに自らを置かなければ、やっぱり本当のスキにもキスにもたどり着けないのかもしれません。

次回、最終回、らしいです!