あながち

感想ブログとなるのか、どうか?

kiichi『夜明けの口笛吹き』をやりました

夜明けの口笛吹き

RPGしたくて、やりました。
面白かったです。プレイ時間は10時間未満。翌日予定のない土曜の夜に是非。

ストーリー

いっちばん個からはなれた無意識の深層ギリギリのところから、ぐんぐんと上昇していくRPG。意識がハッキリしていくにつれて人生の混乱もはっきりした形で襲いかかってくるので混沌としていきます。
あんまし説明になってないかもしれませんが、詳しく書くともっとよくわかんなくなるんですよ。

戦闘

戦闘はRPGツクールのデフォルトのままで、いくつかのスキルをキチンと使えばそんなにレベル上げとかもなしでいけるくらいの難易度です。わたしの場合全滅は序盤で一回と、終盤で一回のみ。
終盤は武器屋高すぎて使えなくなっちゃいました。だいたいの敵がゴリ押しで行けてしまうの、楽なのですが、戦闘好き(バトルマニア)さんには物足りないかもです。

雑感

ダッシュがもたつくのは仕様なんでしょうか?
もたつくタイミングでイベント設置されてるところと重なってるとイベント発生せず通り過ぎてしまったり、門番が主人公に追いつけなかったり、進行に問題発生します。初回プレイはいっそダッシュ禁じたほうがいいかも・・・
イベントに詰まったらたいがいダッシュのせいです。

オリジナルBGMっていいもんですね。既存のツクール素材は使われ尽くしている感もあり、音楽がオリジナルというだけでほかの作品の影がちらつくことなくずいぶん集中できます。

抽象的なゲームやるたびに思うのですが、ゲームのセリフはむずかしいです。
「電波」とか作者本人自称してるこのゲームですが、背景になってる思想哲学の基礎だけでも説明しようとしたらゲームのプレイ時間よりも文章のほうが大きくなってしまうのでそういうことはできず、そうなると断片的な情報だけになってしまって「曖昧なそれっぽいことを言ってかっこつける」=中二病っぽさがどうしてもついてまわります。

一方でプレイヤーをからかうサイコマンティス的なアプローチはとても面白かったです。
MIDI音源ばかりのBGMのなかに人間の音声が混ざってるとビックリしますし、明らかにそれまでと異質なマップチップが出てくると「違うゲームになった?」と驚くのですが、そういう衝撃はゲームならでは。
能動的にプレイしているつもりが、一瞬の転換で自分がなにをやってるのかもわからなくなってしまう、(修辞ではなく)夢のような流れがあり、すてきです。
そういうの含めて、やっぱゲームはメタフィクションと相性いいなあと思いました。