あながち

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ギレルモデルトロ『パシフィック・リム』の感想

パシフィック・リム [Blu-ray]


刺激的な映像ってのはここまで来てしまったのかと思わされます。絶望的な状況、起死回生の一発、そしてそれらにリアリティを担保するためのあまりにも巨大なスケール。ここまで過激な形式にたくさんの人間が慣れ親しんでいるということ自体に驚きます。

随所にエヴァを彷彿とさせる仕組みがありますが、一方でシンジ君の葛藤と主人公たちはほとんど無縁です。そこにはマッチョイズムへのシンプルな賛美があり、比較的内向的な私のような観客も連れて行く演出の説得力もあります。

面白かったのは、あれだけ多様な武器を持っていながら最初は小出しにして、そこらへんにあるコンテナなんかをつかんで武器にするところ。最初からブレード使ってりゃ、なんとかなったのでは?
しかし怪獣は攻撃されたことへの耐性をつけて復活するという設定がこの疑念を晴らします。つまりこれは同じ演出に湧くことのない観客の比喩なんですかね?そうおもうとまた違った見方ができるかもしれません。