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あながち

感想ブログとなるのか、どうか?

クエンティンタランティーノ『ジャンゴ 繋がれざる者』

ジャンゴ 繋がれざる者 [DVD]

飲み干していいのか不安になるほどの強烈なカタルシス。

黒人奴隷であったジャンゴを訳あって賞金稼ぎが買い取り、パートナーとして共に働く=殺すことになる。そして賞金首は主に南部の社会にまぎれた白人の犯罪者。ジャンゴは鞭打たれる立場から一転して「狩るもの」になります。

レオナルドディカプリオが登場すると一瞬眼をひかれますが、この作品の最大のフックはサミュエルLジャクソン演じる執事のスティーブンです。黒人でありながらも奴隷制度の蜜を吸う彼の存在によって、差別構造がもたらすおぞましさにより深みがでてくる。それまで登場するあらゆるバイオレンス描写が彼のキャラクターにすべてつながっていく。
3時間のクライマックスに訪れる復讐シーンは、観ていて声を上げて体を揺らすのを避けられない強さがありました。爆弾ってスゲー。

最近『パシフィックリム』とか『アベンジャーズ』などを観て、マシーンや能力によるアクションの刺激を得ていましたが、やはりシンプルな道具と肉体が振るう暴力のほうが直感で興奮出来る感じがあります。それこそ暴力的に働きかけてくる。暴力ってのはその規模ではなくて、生々しさのことなのかもしれません。


しかし、副題の「繋がれざる者」って、ちょっと青臭い感じがあって嫌です。でもUnchainedをどう訳すか?っていま考えてみたんですが、あんまり良案が浮かばないです。むずかしい。